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2013-04-03







【ゲスト紹介】
会社名:株式会社 能作
お名前:杉浦優子様
ご紹介:富山県高岡市にかる鋳造メーカー(高岡は銅やアルミを中心で銅器の長い歴史のある地域)

紹介:

創業当時は仏具・花器などを作り、近年はインテリア雑貨などを中心に製作され、技術力と美術性の高さから数々のメディア(夢の扉、めざましTV、NHKetc)から取材を受け紹介されています。

ファンは国内のみならず、海外迄広がりオリジナルデザインのベルがニューヨーク近代美術館の販売品に認定されています。そのスタイリッシュさを反映して東京パレスホテルに出店、又、おしゃれの最先端をいく表参道で展示会(GYRE(ジャイル)というファッション複合ビルで行った能作展)を開催されています。

 

技術力の高さの裏づけとしては日本鋳造工学会より「Casting of the year賞」を受賞され、富山県からも「中小企業元気とやま賞」栄えある第1回目を受賞されました。又、経済産業省「元気なモノ作り中小企業300社」にも認定された輝かしい会社です。


製造方法は生型鋳造法を中心に自硬化鋳造法、ロストワックス鋳造法、シリコン鋳型鋳造法などです。今回はトリンプ世相反映ブラ作りに選ばれた女性鋳物職人杉原優子さんを訪ねました。


Q:女性で鋳造工場でのお仕事ですが、他社で設計にはおられますが、製造の仕事は珍しいですね。入社の動機など教えていただけますか?

A:元々、物作りに興味はあり、手を動かす事が好きでした。美術大学の鋳造研究室で先生と出会い、美術鋳物、シリコン鋳造などに惹かれて行きました。H19年に大学を卒業して4月に入社し、5年目になります。設計などの部署ではなく製造を希望しました。製造部では他の部署にもう一人女性がおります。 


Q:体力仕事ですが、体力面、汚れることなどについてはいかがですか?

A:まず、汚れることは気にならないです。そうでないとやっていけません。真鍮の仕事は暑いですからきつく感じますが、錫はそこまできつくないです。


Q:トリンプさんから依頼があったときは驚かれたでしょうね。世相ブラはどうやって出来上がったのですか?

A:先方と共にテーマ、デザイン(桜の花びら)を決めて、私は錫製の曲がる材質でカップの部分を作らさせていただきました。

花びらが繋がった透かした感じと金属との融合に女性の繊細さが表現されていて、個性的で私も大好きなデザインです。



Q:まさか錫がこういう使われ方をするとはすごく奇抜なアイデアですね。

今回の取り組みから、女性の社会での、特に、ものづくりでの評価、ステップアップに繋がれば素晴らしいですね。

A:そうですね。毎回、期待を裏切らない個性的なデザインに私共の錫が使われるなんて、正直驚きましたが、完成するまでワクワクしました。
ちょっとした発想や視点を変えることによって日本の製造業の素晴らしさが、わかりやすく伝われば、こんなに嬉しいことはありません。


Q:女性は細かな作業に適していると思いますが?

A:元となる原型が薄く柔らかい為、あまり力を加え過ぎず壊れない様に気を使っています。

又、生型が固すぎるとガスの抜けが悪くなるので、あまり型が固くならない様に気をつけています。冬になると金属の収縮率が高いので特に注意を払います。根気強く、忍耐が必要な箇所は、女性に向いているかもしれません。



Q:不具合を低減する為、一番気を使う工程を教えて下さい。

A:鋳込み湯の温度、入れ方は、金属が全てに行き渡るかどうかやガスが発生するかどうかが決まる大切な所です。生型作りや湯道を切る、原型を生型から取り出すような細かい作業が一番集中する工程です。



Q:今までで苦労された作品はどのようなものですか?

A:特注で、普段より大きな50cm×50cmの板、それから、プリンスホテル照明用の高さ70cmの筒状のものは苦心しました。



Qものづくりで一番大切なことは?

A:お客様、使い手のことを忘れないことですね。そこに意識をおいて、お客様が作品を手にされた時の様子を思い浮かべながら丁寧に一ケづつ気持ちを込めることですね。



Q:今後の展開、目標などは?

A:今、とても充実しております。

知り合いに結婚式の引き出物を依頼された時、この仕事をやっていて良かったと、やりがいを感じました。世界に一つのオリジナリティのある作品作りに喜びを感じながら、お客様に喜んでいただける限り、尽力していきたいと思っています。




取材ノート

とても落ち着いておられて、芯のぶれない女性だと感じました。
もともと、ものづくりが好きで、大学時代の恩師とのご縁で、鋳造業界に飛び込まれましたが好きな仕事をされて、しかもお客様が喜んで下さり、ご自身もやり がいを感じておられて理想の仕事ですね。 当社の産業向け鋳物は、一般向けと違い、お客様の声が聞こえてきません。品質第一でもくもくと作っているって感 じです。ですから、今回の訪問を通して、特に鋳造は3kの代表で衰退産業なのだと気落ちして卑下していた自分が恥ずかしく思いました。
製造方 法、材質、デザイン性の高さで同じ鋳造でも、こんなにスタイリッシュな製品が出来上がるなんて感動しました。最近では、雑誌などで、お洒落なコップだな~ と思っていると、能作さんの作品でした。こだわったクオリティの高いインテリアが求められる今世ですから。こんなに洗練された器などがきっかけとなって鋳 造という基幹産業のものづくりが世の中に伝われば、こんなに有難いことはありません。なんだか、鋳造って素晴らしいって改めて考えさせられました。下を向 いてた私ですが、まだまだ出来ることは残されているんじゃないか?自分で勝手に限界線を引いていたのではないか…….そんな気持ちにさせていただいた、光 がさしてきたような、鋳造業が元気になるようにもっと知恵を出さなくてはと考えさせていただいた貴重な一日でした。
ご多忙な中、当日の、前後の工程を気にかけながらも、答えて下さった杉浦さん(本当に鋳物が好きって感じました)、株式会社能作の皆様、本当に有難うございました。


http://www.nousaku.co.jp/index-jp.html

2012-06-16
【ゲスト紹介】
会社名:清水木型製作所
お名前:清水 優 様
ご紹介:創業70年の信頼と実績、妥協を許さない物作りに共感


←手作りのパス








はじめに

きがた「木型」とは
鋳型を作る際に用いる木製の模型で、現物型・部分型(鋳型が複雑な場合に木型を分解できるように作ったもの)・骨型・引き型・掻き型・掠(カス)り型・組み合せ型などがあります。








方案(模型方案)とは

鋳型(砂型)製作時に、砂の入る方向、抜き方向など考えることで鋳物屋さんの設備、技術力によって、方針(癖といいますか)に相当な差異があります。

Q:創業されて何年になりますか?

A:70年目になります。91歳の会長が現役で原図を書いております。


Q:創業当時は、どのような木型からスタートされたのですか?

A:淡路島は瓦の三大産地です。瓦用木型から始めました。


Q:現在の内容も教えて下さい。

A:父が、大阪・明石で木型修行を10年経て、現在はポンプ・バルブ、工作機械の型を主に製作しています。特に工作機械が得意としています。(過去最大は木型13メートル鋳物単重20トンを超える実績があります。)単品型(発泡一時型)から保存型(回数木型)まで対応しております。


Q:木型13メートル鋳物単重20トンですか!!! いったい、製品は何ですか?また、運送はどうされたのか教えて下さい。

A:製品は工作機械のベッドです。運送は鋳物屋さんの方案で木型を三分割で作っておりまして、自社のトラックで2往復はしたと記憶しております。


当社も3t炉の設備で13tの工作機械を製作した実績がありますが、20tとは、すごい技術力のある鋳物屋さんだと察します。


Q:御社の強み、特徴を教えて下さい

A:効率が悪いのですが、多品種に対応していること、木型、ハッポー、ウレタンとお客様のニーズに合わせて製作できることです。機械にたよらず手作りにこだわっています。


Q:木型職人とは何年位かかって一人前になるものですか?

A:木型職人に一人前はない。一人前と思った時点で技術は止まってしまう。91歳の会長も未だにそういう想いで図面を見ています。


深いお話ですね。


Q:木型製造の工程を教えて下さい。

A:図面を入手


原図(図面)を書く(原図を書いた方が頭に入りやすい)


木取(木を選択して荒切をする)


*淡路島に木型の材料屋さんがない為、ストックするのが大変です


本削り(主型、芯取を2人ずつペアで作る)


組立


寸法検査


Q:苦労される点は?

A:メインのお客様がないことと、鋳物屋さんによって方案が違うところです(鋳物屋さんの設備や技術によってかなり変わります)。石田さんのように定盤付の木型が少ない会社は技術力が必要になりますね。


有難うございます。日々、勉強の毎日です。


方案の件では、例えば、清水さんのように多品種(工作機械、ポンプ、バルブ等)を手がけておられていますと、図面の書き方が客先によって違う場合がありますね(設計担当者、会社の癖のようなものが)


私共も、木型受入時の寸法チェックは信頼関係、実績が長ければ長い程、補助的なものになります。


何故なら、製品(形)にならないと、計測できない部分があるからです。


単純なミスではなく、客先のちょっとした図面表示の違いを先入観や経験値で製作した場合、加工代の付け方が違ってきたりする場合があります。このことを防ぐには、確認を徹底するしかないのですが、この点は本当に困惑しております。当社もバルブは、バルブが得意なA社に、工作機械は工作機械に熟練しているB社に………等々、選定してお願いするのですが、それでも、そういうことが発生するのが現実です。


あと、全く何もない所から、スタートする部門ですから図面をいただかない限り、白紙の状態です。閑散期に在庫を作ったりできないので、空白の時間を作らないことが大変です。


本当にそうですね。私共も素形材のスタートの部門って思ってまして、受注がない限り動けないと 思っていました。ただ、標準品だと見込生産することも不可能ではありません。その点を思うと素形材のさらにその前の木型屋さんの繁忙期と閑散期のバランス の難しさが目に浮かびます。


Q:最近、ユーザーからの要望の変化はありますか?

A:手を抜いてくれ、予算を下げてくれ…等々言われます。材料のランクを下げたりすることには職人としてこだわりがありますので、ジレンマを感じます。


その通りですね。私共も客先の予算内で現場作業者の効率が良いこと(型が抜きやすい、型が込めや すい、芯取が少ない形状)、歩留まりが良いこと、金枠のサイズを考慮しつつ、どこで割るかなどの点に苦慮しております。まさにコストと効率のせめぎあいで す。そして、予算面を押さえる意味で発泡が増えていますね。何度か使用できる木型と違い、一度限りしか使えない発泡ですと、一発勝負ですから、作業者には 相当の不可がかかります。それに、発泡では、型込みが難解という形状もありますね。万が一、不良になった場合には、鋳物屋の費用負担で、型から作り直さな くてなりませんし、何より、客先に納期の面で多大なご迷惑をかけてしまいます。それから鋳物屋の苦労する点をさらに付け加えますが、経験値やマニュアルで 予測できない不具合が発生してしまうことがあります。原因が判明しない場合、鋳物方案(堰の切り方、あがりの位置、押湯の位置)を変える、冷し金を追加し たりすることがあります。ですから、型を作る時の模型方案と、この木型でどう込むのかという鋳物を作る時の鋳物方案、どちらも熟知して取り掛かることが重 要です。それでも、ちょっとした鋳込み速度などで不具合が発生するときはありますし奥の深い生き物のようなものです。あと、当社のように多品種の木型をお 預りするには、かなりのスペースが必要ですし管理することも要求されます。しかし、発泡ですと業者に引き取っていただくという費用が発生します。産廃(環境)問題を考えますと自身で廃棄することも難しく頭が痛いです。


Q:一番苦労されたことは何ですか?

A:入社して8年目…リーマンショックの後の事です。仕事がなくて…職人を辞めささずに自分が辞める選択をしました。その後、私は姫路の木型屋さんで修行をして戻ってまいりました。その木型屋さんには大変お世話になりましたので、戻る時にも、ものすごく気持ちが揺れ動きました。


利己主義(自分達さえ良ければいい)の人が多い時代に、職人さんのことを大切にされ究極の選択でしたね、辛かったでしょうが、きっと大事な意味があってそうなったのではと感じます。その木型屋さんの師匠に当る方も、優さんのご活躍を見守っていると思います。


Q:物作りで一番大事なことは何ですか?

A:まぁまぁでいいというものは作れません。とことん手間をかけ、妥協を許したくありません。あと、技術の伝承ですが、若い職人さんが育ってきていますので、お客様に納期でご迷惑をかけたくありません。


Q:今後の展開はいかがでしょうか?

A:大きなことは思っておりません。職人さんに退職時、清水木型に勤めて誇りに思ってもら える…胸を張ってもらえるような木型屋でありたいと願います。周りの方に支えられて、仕事ができている…助けてくれる人がいる、私は全ての方に感謝してこ の仕事を続けていきたいと思います。


******取材ノート**************


初めての訪問にも関わらず、木型屋と鋳物屋ならではの以心伝心といいますか…苦労する点や技術的な話に花が咲き、話は尽きず有意義な時間となりました。


木型や発泡に塗る離型材(りけいざい)でお勧めのスプレータイプも教えて下さいました。


清水さんのような愛情を込めた、魂を込めた物作り…当然時間を費やし価格に反映されるべきです。しかしながら、木型屋も鋳物屋も価格に反映されていないのが現状です。


昔は…いいものを作れば当然高く売れる時代がありました。


今は…いいものを作っても価格は厳しくて当たり前。いったいどうやってこの厳しい3Kの職場の職人さんに報いればいいのか、日々葛藤しています。


ただ、社会のせい、景気のせいにはしたくありません。木型、鋳造全体のレベルを押し上げ、その一助となることが私の使命…大袈裟かもしれませんが、私はそう思っております。


本日は清水社長、清水優さん、奥様、職人さん、本当に有難うございました。


清水木型製作所様のホームページはこちらです(素晴らしい内容です。一度ご覧下さいませ)



www.awajinokigatayasan.com

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